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理学部祭/鹿大祭 [H. Nakanishi]

ご無沙汰しております。
さて鹿児島大学では今日から鹿大祭が始まりました。

明日明後日の週末期間は理学部にて理学部祭を開催します。
各研究室で企画がありますので 是非お越し下さい。

我々のグループでは銀河系模型展示、銀河下敷き作成、SKAジオラマ、電波干渉実験実演、75cm望遠鏡見学、ポスター展示を企画しています。

新iMacのセットアップ その1(必要なソフト等) [H. Nakanishi]

最近新しくiMacを購入したので、今後のために そのセットアップについてメモしておきます。

必須な有償ソフト
・Microsoft Office:今や事務書類の読み書き、プレゼン作成には必須
・Adobe Acrobat X:PDF文書の編集(ページ追加、削除等)、校正、スキャン文書のOCRに必須

研究上必須なフリーソフト、ライブラリ
・AIPS:電波データの解析に必須
・CASA:AIPSの次世代ソフト
・IRAF:光赤外データの解析に必須
・ds9:IRAFでの解析に必須。単体でもfitsのviewerとして便利。最近は3色合成の機能まで加わってGood。
・Java Newstar:野辺山での単一鏡データの解析が可能に
・PGPLOT:自分の思いのままの図を作成可
・CFITSIO:FITSデータを扱うために必須
・OSXWS:これでemacs、texを自動的に簡単インストール

ロンドンでの一場面 [H. Nakanishi]

早いもので2011年ももう年の瀬です。また久しぶりの投稿となってしまいました。

さて私の方は英国に来て8ヶ月が過ぎました。本当に早いものです。あと3ヶ月で帰国です。
今年は本当に色々なことがありましたが、この年の瀬に子供が生まれました。
そんな訳で昨日は出生届を出しにロンドンの総領事館まで行ってきました。

帰り道、Harrodsという高級デパートの豪華な電飾に加え、三日月と宵の明星がとても綺麗でした。
カメラを向けていると、道行く人もみんな立ち止まって同じように写真を撮っていました。
DSC01200.jpg

光速よりも速いニュートリノ? [H. Nakanishi]

CERNのOPERAプロジェクトで衝撃的な発表がありましたね。
ニュートリノが光速も速いかもしれないというものです。
実験データのチェックなど 独立な検証はまだまだ必要だが、もし本当ならばこれまで信じられてきたものの根底を揺さぶることになるかもしれません。今後の検証に期待。
こちらでの研究室でも皆でこのニュースで騒いでいました。

暑中お見舞い申し上げます [H. Nakanishi]

厳しい暑さが続いているようですが、いかがお過ごしでしょうか。
またしても久しぶりの更新となってしまいました。

実はこの間、4月下旬より英国、オックスフォードに来ていました。
大学より海外研修ということで1年弱、こちらに滞在する予定です。
こちらは夏と言っても日本ほど暑くならず、気温は20℃前後と快適です。

オックスフォードに来て最初の1ヶ月は色々な書類手続き等で生活準備に、
その次の1ヶ月は家の家具等の整備でほとんどが過ぎていってしまいましたが、
ようやくこの1ヶ月は少し観光などができるようになってきました。
貴重な英国での滞在なので週末を使って色々なところを訪れてみたいと思っています。

この週末には初めてレンタカーを借りて、CotswaldsとBathに行ってきました。
Bathはお風呂(bath)の語源となった地名で、温泉が湧き、ローマ人がここに
浴場を作った所です。
今回はメインのRoman BathとFashion Museumを見学だけで一日が終わって
しまいました。
RomanBath.jpg
天文学者ハーシェルの家などもBathにあり、時間があればまた是非訪れたいところです。

先月は初めてロンドンを訪れ、グリニッジ天文台に行ってきました。また別の機会に
紹介できればと思います。

プラネタリウム HAYABUSA -BACK TO THE EARTH- [H. Nakanishi]

鹿児島市立科学館で上映中のプラネタリウム "HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-"を観てきました。今、話題のハヤブサの軌跡をたどる番組です。
小惑星イトカワ表面の石のサンプルを持ち帰るという使命を負ったハヤブサ。途中何度も絶体絶命の危機にさらされるも全身創痍ながら使命を果たし、サンプルを地球に届けてハヤブサ自身の体は地球上空で燃え尽きる。ロボットにも生命が宿っているかのような感覚を感じずにはいられなくなります。地球帰還のシーンには涙が出そうになります。
以前の記事で大阪市立科学館に行った際にこの番組のDVDも買ったのですが、ドームシアターで観ると迫力が違います。3/31まで上映とのことですので、まだの方は是非。必見です。
同時上映のオーストラリアもなかなか良かったですよ。

あけましておめでとうございます [H. Nakanishi]

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
ブログの更新もすっかり停滞してしまいましたが、
前回のブログのタイトルにあるように「継続力」がとても大切であると思う今日この頃です。
年も明け、心機一転 気持ちを新たに研究、勉学そしてこのようなブログなどコツコツと忍耐強く続けていきたいと思います。

「継続」といえば早3年前から銀河ゼミが続いています。
当初からは少しずつ内容やメンバーなどが替わってはおりますが、現在はMihalas & Binneyの"Galactic Astronomy"を読んでいます(以前のブログにも書きましたね)。

さて11月末から「銀河ゼミ」は月曜から金曜の早朝7:30-8:30に開催中です。
これまでも他の内容で早朝に集まるという試みを幾つか持ったのですが、3日くらいで参加者がみるみる減ってフェードアウトしていたのですが、今回のゼミは1ヶ月も継続しているので とても感心です。
現在の目標はあと2ヶ月で読了。毎朝1時間、週5時間。これだけ時間を割くと、だいぶペースアップ
してきました。
年明けも明日からスタートです。気分新たにがんばりましょう。

JKYAM2010@三浦海岸 [H. Nakanishi]

先週、Japan-Korea Young Astronomers meeting 2010なる研究会に参加してきました。
http://www.astr.tohoku.ac.jp/~inoue/JKYAM2010/Top.html
2006年から始まった会議で、今回で4回目だそうです。
私は今回初めての参加でしたが、日本と韓国の若手研究者が集まり、朝9:00から夜21:00までみっちりと研究発表、夜も遅くまで議論と内容の濃い研究会だったと思います。
LOCの皆さんは 本当にいろいろと世話をしてくれました。深く感謝します。

鹿児島大の院生の皆さんも是非 次回の研究会に参加できると良いですね。次回は韓国の予定です。たしか済州島だったと思います。韓国へは鹿児島から直行便もあるから便利ですね。

今回、私は電波天文についてレビューしてくれとお願いされたため、銀河のセッションではありましたが、電波天文学の過去・現在・未来について紹介してきました。

じつは電波天文学の歴史を紐解いてみると、現代の天文学の中でも重要な役割をになってきたことがわかります。宇宙からの電波が発見したのはベル電話研究所のKarl Janskyで、1931年のことでした。電磁波は日常で使われるものでも広い波長域にわたるにも関わらず、宇宙からの放射を可視光以外で観測したのはこれが最初だったのです。
それ以来、X線や赤外線等 いろいろな波長での観測が試みられ、現在では電波からガンマ線まで多波長での観測が当たり前の時代となりました。しかし これもわずか数十年の歴史であり、人類の歴史に比して非常に短い期間に飛躍的な発展をしてきたことは驚きですね。

また電波天文学ではノーベル賞受賞者が多いことも特筆すべきことでしょう。パルサーの発見、電波干渉計法の発明、宇宙背景放射の発見、宇宙背景放射の測定、2重パルサー観測による重力波の間接的検出など。
ノーベル賞を取りたかったら 電波天文学が近道! 

......それは言いすぎかな。

最後に私は関東出身ではありますが、三浦海岸は初めてでした。海の近くて のどかな良い場所でした。
写真は会場のホテルからの眺めと浜辺の風景です(向こう側に見えるのが房総半島)。
miura-beach1.jpgmiura-beach2.jpg

ASTEでの観測 [H. Nakanishi]

ひさしぶりの書き込みです。昨日までASTE望遠鏡による観測のため、三鷹に出張しておりました。
ASTE望遠鏡というのは、チリの標高4860mにあるサブミリ波電波望遠鏡で現在国立天文台および大学からなるグループで管理・運用しています。
aste_ts.jpg

今回、私は共同利用ということで時間を割り当てていただき観測をさせていただきました。チリの望遠鏡ではありますが、現在は国立天文台の野辺山あるいは三鷹キャンパスからリモートで観測できるようになっています。便利な世の中になったものですね。

さて今回のテーマは銀河系の外側の暗黒星雲です。太陽の近傍では98%は水素とヘリウムで、わずか2%がそれ以外の元素です。それが銀河系の外側だと さらに少なくなっていきます。それでは果たして何%なのでしょうか?
暗黒星雲を観測して、そんなことを明らかにしようというのが今回のプロジェクトです。

ただ今回は残念なことにあまり天候に恵まれず、思うようにデータがとれませんでした。とはいえ2日ほど観測ができたので、それがチリから届くのを楽しみに待ってみたいと思います。

今回の観測ではS井さんに大変お世話になりました。ありがとうございます。

大阪出張・大阪市立博物館 [H. Nakanishi]

週末は「第3回宇宙(天文)を学べる大学合同進学説明会」に参加するため大阪に行って参りました。その時の様子などはHPで見られるようになっておりますが、熱心な高校生が多数集まり、大変盛況でした。

会場は大阪市立科学館。今回 初めてということもあり、せっかくなので帰りに少々見学させてもらいました。
ささっと見るだけのつもりが、一人夢中に。
宇宙線を見ることのできるスパークチェンバーやノーベル賞受賞者の特集、磁石のテーブル(自発的対称性の破れ)などなど。面白い。

きわめつけは大型写真乾板用ブリンクコンパレータ。ちょっとマニアックかもしれませんが。。。
DSCN3135.jpgDSCN3138.jpg
実は先々週の銀河ゼミの際に登場してきたものです。簡単に教科書の本文中で紹介されていただけなのですが、私も実物を見たことがなく、気になっていました。それが、こんなところで出会うとは思ってもいなかったので、感激です。しかも木曽観測所で使われていたもの。奇跡の出会いというやつでしょうか。

これは同じ視野の2枚の写真を並べておくと、前面のスクリーンに交互に映し出される(ブリンク)という装置です。こうして2枚の画像を見比べることで、変光星や小惑星などの移動天体を発見することができます。
今はデジタルデータで扱えるようになり、ds9などのソフトを使えば簡単にブリンクできるので、現在はこのような装置は使われていません。歴史的な装置です。

大阪市立科学館。大阪に行った際にはお勧めの場所です。
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